ポチったレザーバッグのかげに貧困国の技術あり。
ふだんは“リュック派”なのですが、ちょっとした折に使えるカバンが欲しくて探していたところ…見つけました。外側にはブランドロゴもなく、とてもシンプルな見た目。革製なのに、お値段は手頃。「コレいいね」とポチってしまったのは、バングラデシュの革工場でつくられたトートバッグでした。
─バングラデシュ製の革を使用
当初は、無知なため「バングラデシュの革製品!?」と訝ったのですが、調べてみると、革産業はバングラデシュの主要産業のひとつ。高品質なレザーとしてパリやミラノなどでも人気なのだそうです。
─あえて貧困国で生産
実はこのバッグ、日本の会社が企画・デザインし、生産については、SDGsの貧困問題に対する取り組みとして、近年急速に経済成長はしているものの、未だに貧困国と認識されているバングラデシュにあえて委託しているのだそうです。
─モノ選びにSDGsの目線
今回のカバン購入をきっかけに、モノ選びの際は、SDGs的な目線も大事だなとより強く思うようになりました。とはいえ、気に入ったモノは長く大切に使いたいので、このバッグメーカー経由で 『貧困をなくそう』に貢献するのは、当分先のことになりそうです。
これからの社会をつくっていく当事者となる我が子たちと、「貧困」や「社会問題」について考える場を設けました。
地球上の「誰一人取り残さない」ことを謳い、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標とされているSDGs。この大きな問題について、まずは「知る」ことから始めようと考えました。 そこで、これからの社会をつくっていく当事者となる我が子たちと、「貧困」や「社会問題」について考える場を家族の時間として設けました。
そろそろ自分の未来や社会の在り方について考えるべき年齢になってきた子供たちに、「14歳から考えたい貧困」という本(著:フィリップ・ジェファーソン、翻訳:神林 邦明 )を共有しました。 本に書かれている内容は、これまで不自由なく育ってきている子供たちにとってはまだ少し遠い場所の話に感じられたようです。 そこで、フェアトレード(経済的社会的に弱い立場にある生産者と経済的社会的に強い立場にある先進国の消費者が対等な立場で行う貿易)製品のチョコレートとコーヒーを食べながらいろいろと親子で話をしてみました。 まずはその製品の値段に驚いていました。これまで自分たちが食べてきたチョコレートとは少し値段が違っています。 自分たちが当たり前に口にしたり、使ってきた製品は、実はどこかの国の誰かの犠牲の上に成り立っているかもしれない。 そんな気付きを得たようでした。
また我が子から、社会問題の一つである動物殺処分や劣悪な環境で育てられる動物についての話題も出てきました。 ペットショップによってはひどい悪臭の中、狭いケースの中に入れられている状況も見てきた我が子たち。この状況もどうにかしたいと考えていたようです。 そこで、子供と話し合い、飼い主のいない動物に適切な医療を提供できるシステムを運用する団体へ寄付をすることにしました。 自分たちの生きていく社会がよりよいものになるよう、自分で考え、行動できる人間に育っていけるように、子供たちのサポートを続けたいと思います。