福島で果物狩りを通じて作物を育てる難しさと果物が食べられる有り難さを実感する
ぶどう狩りというと、9月頃までが一般的で、その後は悪い身が増えてくることから身を落としてしまう農家さんも多い中、この農家さんでは、多少悪い身が混ざっていても、食べられる身を無駄にしたくないという思いから11月中旬までぶどう狩りを提供しています。
斜面の険しい山を車で登っていった山頂に作られた農園では、雪の厳しい年には、ぶどうの蔓ほどの高さまで雪が積もり、ぶどうが苗ごとダメになってしまった年もあったといいます。
厳しい自然の中で試行錯誤しながら甘いぶどうを育てる農家さんのお話を聞きながら、苦労して作ってくださったぶどうを一粒一粒噛み締めて味わいました。口の中に広がる採れたてのぶどうの甘さは、東京のスーパーで買うぶどうとは一味違う感動の味でした。
地元新潟で、コメ作りと餅つき体験を通して地産地消を考える
地元、新潟でコメ作りを行う農家(我が実家)で稲刈りと餅つき体験を行いました。
私の地元では、小学校で田植えから稲刈りまでの米作り体験を行うので、誰もが米作りに慣れ親しんでいます。
日本人の食文化を支える米。その生産量が日本一の新潟ですが、農家の減少と農業従事者の高齢化、後継者不足などの課題に加え、コロナによる外食産業の打撃の影響も少なくなかったと聞きます。
米も野菜も、家で食べる分と、親せきや近所へ分ける分を作り、季節ごとの食材を食卓に並べる、
地元を離れて10年が経ち、外から見た地元での暮らしはとてもサステナブルなものでした。
ゴミ山から再生した里山で、 アニマルウェルフェアと命を頂く大切さを学ぶ。
埼玉県入間郡にある「三富今昔村」に行ってきました。
もともとゴミ山だった場所を里山へと再生させたこの施設では、
「サステナブルフィールド」というタグラインの通り、訪れた人へSDGsと向き合う様々な体験サービスを提供しています。
今回は、アニマルウェルフェア(AW)をテーマに、鶏の飼育現場で触れ、その卵やお肉を頂くWSに参加しました。
鶏の家畜は通常、生産性を重視するため、身動き一つ取れずギュウギュウな環境で、生涯自由に動くことすら制限され飼育されるのが一般的だそうです。AWとはそれと異なり、「動物本来の行動の自由を尊重する」飼育方法が取られ、スターバックスやマクドナルドなどもAWへの対応を始めているそうです。
当日は、AW環境での鶏への飼育体験や卵の採取を行い、また、養鶏として役割を終えた鶏のお肉をキーマカレーとして食べる体験を行いました。
その他にも、賞味期限が切れたパンをおいしく再調理し、食べる体験も行い、改めて、日々食べている食べ物の大切さを学んだ機会となりました。
また、この施設は実は、隣接する石坂産業という産業廃棄物の処理会社が運営しています。
一見本業とは異なるようですが、その理由は同社のビジョン「ごみを、ごみとして、終わらせない社会の実現」にあります。
本業を通じて再生した土地で施設を運営し、
訪れた人々と共にビジョン実現を目指すこの取り組みはブランディングの事例としても勉強になりました。
兼業農家のSDGs
日本では、農業従事者が減少の一途をたどるなか、農業従事者は2015年から2020年にかけて約45万人減少しており、
その結果、日本では耕作放棄地が増え、食料自給率は低値で推移しているそうです。
農林水産省の調査によると、2020年度の食料自給率は、カロリーベースで約37%、生産額ベースで約67%という状況で、
この状況は、持続可能な社会であるとはいえず、農業の生産性の向上が必要であると考えました。
加えて、農業の生産性を上げることは、飢餓の撲滅に貢献できると考えます。
兼業農家である私にできることを考えた時に、耕作放棄地を増やさず、持続可能な農業の形として、まずは主食である米作りを絶やさないことで、食料自給率に貢献することだと考えました。
まずは家の前にある土地で米作りを行うために土地を耕し、稲を購入。
その後、耕作した土地に田植え機で稲を植え、水量管理を行いながら、
除草/除虫作業を継続的に実施。
田植え(5月5日)から5ヶ月後の10月2日にコンバインで稲刈りを行い、刈った米を乾燥させています。
籾すり・精米と、まだ2工程の作業が残っていますが、実際に食卓に並ぶのは、田植えから約170日後になります。
これだけの労力が掛かるため、今後も継続して米作りをしていくのは大変ですが、少しでもSDGsに貢献できればと思いますので、続けていきたいと思います。
昆虫食の調理体験を通して持続可能な未来を考える
大阪を中心に活動されている「yonkitchen」さんの食育ワークショップにこどもと一緒にに参加しました。
「SDGsって聞いたことあるかな?」から始まるワークショップ
今回は昆虫食(特にコオロギ)に焦点をあて色々と体験させていただきました。
コオロギが旨味のある食材であるということやその栄養価の高さなど初めて聞くことも多く、
コオロギ食の世界に興味をもつきっかけとなったともいます。
こどももコオロギパウダー入のカレー作りに初挑戦したり
ドライコオロギを食べるなど、楽しみながら学んでいました。
奈良県が拠点の認定NPO法人「おてらおやつクラブ」を通して、おみやげのおすそ分け
「おてらおやつクラブ」は、お寺へのお供え物を貧困家庭におすそ分けする活動を通じて、子どもの貧困問題の解決を目指す認定NPO法人です。
2021年12月に開催された多摩美術大学のオンライン講義で取り上げられたことをきっかけに興味を持ち、自分にも何かできることがないかと考えていました。
今年5月、実家の北海道に帰省した際、新千歳空港でこの活動を思い出し、ささやかながらどこかの家庭のお子さんにお土産を選んでみました。
お土産のお菓子と合わせて、インスタントラーメンやお米などを送る形で「おてらおやつクラブ」の活動に参加しました。